サイン(シグネチャ、署名)
クレジットカードをショッピング利用する際、思わぬトラブルに巻き込まれないために見逃しがちな注意点について。クレジット決済の観点からサイン(シグネチャ、署名)の基本的なことだけでも理解しておくことが重要です。
サイン(シグネチャ、署名)の意味
クレジットカードの裏のご署名欄(AUTHORIZED SIGNATURE)に署名することをサインまたは、シグネチャといいますが、同様に、商品やサービスを購入したときの売上伝票(ジャーナル)に著名することもサインまたは、シグネチャといいます。
サイン(シグネチャ、署名)の必要性
クレジットカード裏面の署名欄(サインパネルといいます)と、売上伝票のサインは、クレジットカードを使用するときに、サインパネルの自筆サインと売上伝票のサインを照合して本人確認をするために必要です。
サインを照合して本人確認する代わりに、ピンパッドやサインレスシステムが使われることもあります。
サインレスシステムとピンパッドにつきましては、以下に書きます。
サインレスシステム
代金決済のスピード化の目的で、クレジットカードを利用するときに、売上伝票にサインすることなく、レジを通すだけで決済ができるシステムのことをサインレスシステムといいます。最近、コンビにでも、このサインレスシステムで購入できるところが増えてきています。
ピンパッド
カードでお買い物する時に暗証番号を入力するテンキーのことをピンパッドといいます。磁気ストライブ型のクレジットカードの場合は、主にサイン(署名、シグネチャ)ですが、IC型クレジットカードやデビットカードなどの時には、ピンパッドがよく利用されます。
クレジットカードを利用したオンラインショッピングやキャッシングなどに使われる暗証番号は日本では4桁が多いのですが、海外では(または銀行によっては)4桁以上の暗証番号が設定できるところもあります。
最近は、セキュリティ強化の目的として、ATMなどから暗証番号を変更できる機能もあります。また、暗証番号を生年月日に設定することが出来ない機能(若しくは保障対象外とする)などの規制があります。
その他の注意点
その他、稀だとは思いますが、以下、注意点を書きます。
- 有効性 --- クレジットカード裏面の署名欄にサインが書いていないクレジットカードは、原則として利用を拒否されます。
- 補償 -- サインパネルと呼ばれるクレジットカードの裏のご署名欄(AUTHORIZED SIGNATURE)にサイン(シグネチャ)が無い場合、そのクレジットカードが不正使用されたとしても、損害額が補償されない可能性が高いので注意してください。(通常は補償されない)
- 電話番号 -- 商品やサービスを購入し、売上伝票(ジャーナル)にサイン(シグネチャ)するとき、電話番号の記載を強要されることがありますが、書く必要ありません。クレジットカード利用でサインすることと電話番号を記載することとは無関係です。
- チップ -- 海外の場合ですが、食事を楽しんだ後にサインする時は、チップが含まれているのを確認してからサインするようにしましょう。チップだけサイフから出すのは、面倒なので。
裏面の署名欄は何で書く?
クレジットカード裏面の署名欄はボールペン?マジックペン?何が良い?という質問がありました。カードの素材が発行会社によって異なるので、一概には言えませんが、たいてい油性のマジックペンか油性のボールペンになると思います。
クレジットカード裏面の署名欄はカード利用の前に記載しなければならない重要な準備なので、おそらくクレジットカードが届いたときの説明書に書かれていると思います。ご不明な点があれば、念のため説明書、もしくはカード発行会社へ確認してみてください。
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- 職場:金融、クレジットカード関係
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